研究

研究職の生物系分野は就職が厳しい!必要とされる力とは?

最近、生物系学科へ進学する人が多くなっていると感じるけど、就職先は少ないよね?どうしたらいいの?

本記事はこのような疑問を扱っていきます。

本記事の内容

  • 生物系学生の就職
  • 生物系学生が生物だけという選択を捨てるべき理由
  • 今から行っていかなければならない事
  • まとめ

大学院に通い、研究をしながらブログを書いています。

こそあど(@ksad510310)と申します。

大学生の中で、生物系学科生命系学科に所属している人がどんどんと多くなっています。

その中で、就職活動という場になると、淘汰されていき、最終的に学んできたこととは違う分野の仕事を選ぶ学生が多いと感じています。

熱意をもって学んできたけれど、最終的に身に着けた知識が活かせないのは悔しいです。

そこで、生命科学分野で身に着けるべきスキルは何なのか考えていこうと思います。

 

生物系学生の就職

生物系の研究をしている方は、その専攻の学生の多さから就職で研究職につくことが厳しくなっていることはご存じでしょう。

文部科学省の日本の科学技術より学問専門組織研究者数を調べてみると、

自然科学系の研究者の総数は、779,123人

生物系の研究者の総数は、19,111人

企業の研究者数は、8,832人

大学の研究者数は、7,545人

一方で、化学系の研究者数の総数は、分類の中でも一番多く、59,457人

企業の研究者数は、52,415人

大学の研究者数は、4,592人

 

比較してみると、化学系の研究者の総数は、生物系の3倍

また、化学系の研究者はほとんどが企業で働く研究者である一方、生物系の研究者大学と企業で半分半分の割合となっています。

つまり、化学系と比べても、生物系の研究者が企業で働く人数が圧倒的に少ないということです。

これが、生物系の研究職としての就職を難しくしていることの一つなのではないかと考えています。

研究者の総数を見ても、理学数 学 ・ 物 理、情 報 科 学 、化 学 が研究者の大部分を占めていますね。

 

生物系学生が生物だけという選択を捨てるべき理由

これらの情報から、生物系学生は生物だけという選択を捨てるべきだと考えています。

これから生き残っていくためには、生物 × ○○という認識で、生物の知識を活かしながらもう一つの分野でその専門性を発揮していく考え方を持たなければいけません。

例えば、富士フィルムという会社は、カメラやフィルムに特化した事業を進めていました。

しかし、事業に行き詰った際、フィルム事業で培った技術で、人の肌にその構造が似ていることから化粧品事業を展開したり、現在では、再生医療事業まで行う先端的な企業になりました。

もし、この会社に入りたいと思ったら、生物に特化した知識だけで活躍していけるでしょうか?

私は、生物を専攻しているので製薬会社や食品会社しか考えていない。機械系の会社の話をされても関係がないと思ってしまう。

という意見があるかもしれませんが、会社が再生医療事業などをやっていくためには、生物の知識が必要になりますよね?

つまり、生物の知識の需要製薬会社食品会社だけではないということです。

 

また、入社する前の新卒に専門的な知識はいらないから物事の考え方を大学にいる間でしっかりと学んでいてくれたらいいという話もあります。

これは大事なことですが、もともと生物の知識もありながら機械をそつなく動かせる人材だったらよほどのコアな専門知識を欲していない限り、他の分野の知識もある多様な人材を選ぶと思います。

また、掛け算的な専門の習得では、物の見方や考え方が分野で違うことも学べるためその点を就職活動でアピールすることができるのではないでしょうか?

これを進める一番の理由は、一度は聴いたことのあるかもしれないピペドから解放されるためです。

ピペド(ぴぺど)とは、ピペット土方またはピペット奴隷の省略で生命科学、特にウェット系の分子生物学や細胞生物学のポスドクや大学院生を揶揄したネットスラングである。

ピペドとは?より-

ウェットラボでは細胞や動物を用いて,機序を明らかにできるのに対し,ドライラボでは人を対象にして生活習慣と疾患との関連を明らかにできるが,因果関係や機序の解明は難しいことである。

良い研究をするには:ウェットラボとドライラボの違い より-

ピペットを使って、アルバイトを雇ってできるような仕事をするだけで研究室での生活を終えるのは非常に危険です。

生物系の研究室で一番危険なのは、手を動かしているから実験している気になってしまい、就職活動の時期になってみると自分が何も生み出せないと気づくことです。

大学では、生物は化学、化学は物理、物理は数学、数学は哲学になる

-初出不明-

この言葉は、納得することが多く、生物系だからこそもっと化学を学ばなければいけない

有機化学についてのより深い知識が必要。

だから、生物だけという選択は今からでも捨てて、他の分野と相乗効果を発揮できそうな分野の勉強をすぐにでも取り掛かるべきです。

 

今から行っていかなければならない事

先に述べたように、これからは他分野も学んでいくべきだと言いました。

そこで、具体的にどのようなことを行っていくか述べていきます。

  • 利益を意識した考え方を身につける
  • 積極的に自身の提案を出していく
  • アピールができる武器を増やす

 

利益を意識した考え方を身につける

大学に所属していても、企業に所属していても、最終的に自分自身が行っている行動に利益が生じるかという点が最優先されます。

そのため、大学から教授にテーマが与えられることがあると思いますが、そのテーマが解明されることによってどのような利益が得られるのかということを意識すると思います。

その考え方を、研究だけに考えるのではなく、自身の生活に結びつけることが重要です。

  • どのような”もの”が世の中で必要とされているのか?
  • そのものを生み出すために、今研究しているものと他に必要な専門分野の知識は必要だろうか?
  • 今ある研究分野と新たに学んだ専門分野を発信していけば、新たな需要が生まれるだろうか?

などなどですが、最初は難しいので、だれかが同じ発想をしている場合はその人をロールモデルとして、まねしていくことが推奨されます。

 

積極的に自身のアイデアを出していく

小・中・高校と受動的に人の話を聞くことに慣れてきてしまった人は、自分から提案をしていくことに慣れていない人が多いと感じます。

あるグループの中では、誰か一人が計画を立て、実行へと仕切っていってしまうため、アイデアを出し提案をしていく能力はこの仕切る人一人だけが身につくだけで、ついていく人はそれに従うただの傍観者になってしまいます。

仕切る人間には、提案した内容が聞き手に満足しているか、納得してもらえるかととても考えを巡らせます。

これは、とても労力のいる行為なので、他人任せに過ごしてきた人はどんどん提案の仕方もわからなくなってしまいます。

今からでも、友達と一緒に食べに行くおいしいお店の提案や旅行の計画などを提案して他人を納得させる力をつけていきましょう

 

アピールできる武器を増やす

多くの人たちがいずれ就活することになります。

その際に、提案する力などの目に見えない力だけでは認められず、能力があると判断されない場合があります。

その時のために、履歴書に記入することのできる認められた資格TOEICなどのテストである程度の自信をアピールする材料をそろえておくことも社会で生きていく生存戦略の一つです。

よく、そんなものを持っていても結局無駄という人がいますが、自分自身の付加価値づけは必要です。

最終的に、迷った際には、認められた能力を採用する場合もあります。

迷う前に、さっさと取ってしまいましょう。

 

まとめ

  • 生物系の研究者は、化学や情報系の研究者と比べると圧倒的に企業で働ける人数が少ない
  • 生物だけで就活を迎えるという選択肢を捨てる(生物 × ○○の考え方で企業の視野を広げる)

今から行っていくべき事

  • 利益を意識した考え方を身につける
  • 積極的に自身の提案を出していく
  • アピールができる武器を増やす