本日はこのような疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 学会発表の目的
- 学会発表で気を付けること
- ポスターの構成を考えるときに参考にするべきもの
- まとめ
大学院に通い、研究をしながらブログを書いています。
こそあど(@ksad510310)と申します。
学会発表は、研究室に所属すると経験されることが多いと思います。
私の場合は、学部生の時に学会発表しました。
以前説明しましたが、私の研究室は先輩もいなければ、研究室の備品も整っていない状態でした。詳しくはこちら↓

そんな状態で、学会発表に参加して学んだこととそれ以外の学会に活かせたことを書いていきます。
学会発表の目的

学会発表の目的は、
- 研究室で行った実験結果を適切に理解して伝えること
- 同じ分野の研究がどのような視点でとらえているか知ること
- 他分野に関する知見を広めること
だと考えています。
ひとつずつ説明していきたいと思います。
1.研究室で行った実験結果を適切に理解して伝えること
まず、第一に考えられる学会発表における目的です。
なぜ、適切に伝えるポスター発表や口頭発表をするかというと、
- 自分自身の説明能力向上に繋がるから
- 研究に関する自己理解が深まるから
- ポスター発表で相手との対話の中で新たな考えが生み出されるもしくは、アドバイスをもらえるから
自分自身の説明能力向上につながるから
個人の能力の話ですが、説明能力の向上は今後卒論発表や大学院へ進むなら研究職などでの就職活動にとても役に立ちます。
また、今後会社に勤めたとしても、会社の上司や営業での説得などにも重要となってくるスキルです。
相手に納得してもらえるような発表をすることで自信をつけることもできるので失敗するかもしれないですが、ぜひ明確な目標をもって参加するべきです。
研究に関する自己理解が深まるから
説明能力を向上させることに伴って、研究をより深く理解することが必要となります。
そのため、より一層熱心に研究に向き合わなければなりません。
そこで、自分自身の理解していないところが準備の中で露呈してくるので、研究に関わる自己理解が深まります。
また、研究結果をまとめるという作業をすることで新たな気付きが得られることが多いです。
学会に向けた準備をすることがきっかけに、研究テーマがより面白く感じられるようになるかもしれせん。
ポスター発表で相手との対話の中で新たな考えが生み出されるもしくは、アドバイスをもらえるから
学会の中で、自分の研究に興味を持った人が研究内容について聞いてくれます。
それ以外にも、同じ分野で研究している人も食い入るように研究内容を聞いてきたので、これは自分も張り切らなければと熱心に説明したのを覚えています。
その対話の中で、相手も興味があって聞きに来ていたので質問をしてきます。
上手く答えられなかったり、その場ではしっかりと回答したが後で追及してみたら何か引っかかるなんてこともあります。
また、年配の方なら
なんて優しいアドバイスもくれたりします。
ぜひ、積極的な対話をしていきましょう。
2.同じ分野の研究者がどのような視点でとらえているか知ること
学会の良いところでもあり悪いところは、同じ分野の研究者の研究内容が聞けるというところです。
同じ分野の研究者がどのような点で悩んでいて、どのような実験を行っているか聞きに行き、調査をすることができます。
逆に、自分自身の研究内容も見られるので注意しなければいけない点もあります。
同じ分野の研究者が抱いている疑問点は、共通したものである可能性が高いです。
その疑問点をどのようにして解決しているのか注意して聞きに行ってみましょう!
できれば、質問や疑問点の共有をしてみると今後の研究方針を進展させることができるようになるかもしれません。
3.他分野に関する知見を広めること
同じ分野の研究を聞くことも大事ですが、他分野の研究を聞いてみることも学会の目的の一つです。
他分野を聞く場合は、現在やこれから先にホットになりそうな話題がいいと思います。
また、口頭発表ブースでの発表も興味があれば積極的に行くべきだと思います。
なぜ、他分野について知っておくのかというと、もしかしたら今やっている研究がどこかの段階で不意につながりだすことがあるからです。
現に私も、今やっている研究内容からもしかしたら別分野につながりそうだなという兆しが少しばかり見えています。
研究のメインテーマをまとめるのが先ですが、もしまとまらない場合の新しい糸口を用意しておくためにも他分野について知見を貯蔵しておくことは学会だと行いやすいと感じます。
学会発表で気を付けること

と最初は思っていました。
そのため、学会発表をすると聞いたときは少し怖いな、緊張するなとそわそわしていました。
しかし、実際に大きな学会に参加してみるとお祭りのようににぎやかな会場となっていました。
そこでは、研究者のための実験試薬や器具のメーカーが勢ぞろいし、さらには書籍や英文校正会社などが営業しに来ているためです。
実際参加する際には、どんな企業がどんな製品を出しているかチェックしておくと、実験で必要になったときに役立てられると思います。
そんな楽しい場所でもある学会で注意しておきたいことは、
- 特許や情報開示について
です。
ポスター発表では、発表内容によっては特許の取得に関わる化合物の構造であったり、実験系などの情報開示は研究室の教授とよく相談して決めなければいけません。
また、同じ分野で研究をしている方にはデータから先に論文投稿される可能性もあります。
実験データの情報開示には、十分な注意を払ってポスター発表しましょう。
ポスターの構成を考えるときに参考にするべきもの

ポスターを書くときに参考にしたのは次のサイトでした。
後は、論文を参考にしながら見やすさを重視して作りこんでいきました。
このサイトを隅から隅までしっかりと読み、参考にすれば基本的に見やすいポスターを作ることができます。
後は、発表の際に話す内容を考えるだけです。
話す内容は、
口頭での説明は長いバージョンと短いバージョンの2種類を考えておく
ポスターに対する反応は人によって様々です。ひとりで読んで納得して去っていく人もいれば、読む前に内容を簡単に説明してほしいという人もいます。また数人に取り囲まれた場合は、全員に向けた詳しい説明をプレゼンすることもあるでしょう。
といった情報を取り入れて考えていきました。
最初では複数人に囲まれることはないかもしれませんが、努力次第では熱意が伝わって多くの人が聞きに来てくれるかもしれません。
ぜひ、入念な準備を行って頑張りましょう!
まとめ
はじめての学会でのポスター発表は、人が来ないかもしれないですし発表も上手くいかないかもしれません。
けれど、達成するべき最低限の目標を持って臨みましょう。
学会は、新しい知識を取り入れ、自己成長を促す場です。
入念な準備と実際の経験からよりよい発表ができるように成長していけると研究が楽しくなっていくと思います。
学会発表の目的
- 研究室で行った実験結果を適切に理解して伝えること
- 同じ分野の研究がどのような視点でとらえているか知ること
- 他分野に関する知見を広めること
学会発表で気を付けること
- 特許と情報開示