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[書評]リーダーシップを発揮したい学生はフォロワーシップも考えよう!

部活やサークルの中でリーダーシップを発揮したいのですが、どのようなことを心がけたらよいでしょうか?

 

このような疑問に答えるため、本日紹介するのは、「リーダーシップからフォロワーシップへ ~カリスマリーダー不在の組織づくりとは~ 中竹竜二」を参考に応えていきます。

本記事の内容

  • 著者の紹介
  • 内容説明
  • 学生視点で大事なところ・気づき
  • まとめ

大学院に通い、研究をしながらブログを書いています。

こそあど(@ksad510310)と申します。

研究室で、最高学年として下の学年の子に実験を教えてあげていた時に、どう接していけばよいか迷ったときにこの本を読みました。

読んでほしい人

  • 先輩として指導する役回りの人
  • 自分の立場や役割を見いだせない人

 

著者の紹介

著者は、中竹竜二さんという方で

  • 日本ラグビーフットボール協会コーチディレクター
  • 株式会社チームボックス代表取締役
  • 元早稲田ラグビー蹴球部監督・元U20日本代表ヘッドコーチ

という経歴を持っています。最近ワールドカップで日本中がその話題一色になっていたラグビーに関わる人で、学生時代には、早稲田大学人間科学部に入学し、ラグビー蹴球部に所属しています。

その学生時代には、主将を務め全国大学選手権で準優勝。卒業後には、イギリスにのレスター大学大学院社会学部修了しています。

帰国後は、株式会社三菱総合研究所に入社していますが、2006年からは早稲田ラグビー蹴球部監督に就任しました。そこから、2年連続全国大学選手権優勝に導いています。

2010年には、日本ラグビーフットボール協会初代コーチングディレクター、2012年にはU20日本代表ヘッドコーチを経て、2016年に日本代表ヘッドコーチも兼務。

2014年には、株式会社チームボックスを設立、企業のグローバル育成トレーニングを行っているそうです。

本書は、早稲田大学ラグビー蹴球部監督での経験に即した内容からリーダーシップとフォロワーシップの重要性を説明している本になります。

 

内容説明

本書では、帯にもあるように

部下が自ら考え、成果を上げる「強い組織」の作り方

命令や指示をしなくても、メンバー皆が動いてくれるこれからのマネージメント。

と名打っているように、後輩もしくは部下が指示をしなくても自分から率先して考え、行動できる人間に育てるために必要なマネージメントをする側の行動が事例をもとに詳しく書いてあります。

また、リーダーシップといっても一つに決まっているのではなく、様々な人の個性を理解してアプローチしていけばだれでもリーダーシップを発揮できるということを教えてくれます。

本書は、

  1. 組織論の見直し
  2. リーダーのためのリーダーシップ論
  3. スタイルの確立
  4. リーダーのためのフォロワーシップ論
  5. フォロワーシップの実践
  6. フォロワーのためのフォロワーシップ論
  7. フォロワーが考えるリーダーシップ論
  8. これからの時代のリーダーとは

の8章に分かれて進んでいきます。

一番の読みどころは

  • スタイルの確立
  • フォロワーシップの実践

の2章ではないかなと考えています。

あなたが、どのような個性を持っていてそれをどう活かしていくかがこの2章に一番込められていると感じました。

リーダーシップとは何なのかを理解しなおすためにも是非読むべきです!

 

学生目線で大事なところ・気づき

まず初めに、リーダーという役割に対するイメージについて言及しています。

一般的な、リーダーのイメージは、カリスマ性を発揮して、部下に素早く指示を出し、仕事をまとめることのできるバイタリティのある人間だというイメージではないでしょうか?

しかし、中竹さんはそれだけがリーダーではなく、そのようなリーダーは日本では生まれにくいと考えていた。

中には、日本でもそのようなカリスマ性を発揮したリーダーは生まれるのですが、短期的にはそれでうまくいくのですが、部下が育たないという問題に直面することが多くなります。

そこで、注目してきたのが「フォロワーシップ」の能力について。

かつて求められていた「カリスマ的リーダーシップ」に固執することなく新たな形のリーダーが必要だという時代に、自身の考えをもとに行動していった結果、ラグビー部全国大会優勝などの華やかな経験からそのノウハウを詰め込んでいる。

 

大事なところ・気づき①

第1章では、組織論の見直しについて語っています。

まず中竹さんは組織を

組織とは、意義を持って集まった2人以上の集団

-p. 22-

と述べています。

ここで要素として重要なのが「意義的」「2人以上の集団」

意義的な話をしていく中で2人以上の集団になると、自然とパワーバランスというものが発生する。そして、リーダーとそれ以外の2分化構造ができると述べている。

そのため、リーダーにばかりに注目がいき、チームとしてよりもリーダーがどんな動きをするかを論じる人が増えているという現状を変えるべき、と。

そこで、リーダーもフォロワーもそれぞれの立場で考えるべきなのは、

  1. リーダーが考える自分自身のリーダーシップ
  2. リーダーが考える自分以外のフォロワーシップ
  3. フォロワーが考える自分自身のフォロワーシップ
  4. フォロワーが考えるリーダーが取るべきリーダーシップ

-p. 24-

この4つになります。

リーダーが考える自分自身のリーダーシップとは、リーダー自身のレベルアップや問題解決に関するリーダーシップの取り方について考えること。主に帝王学といわれる歴史の深いメジャーな学問についてですね。

リーダーが考える自分以外のフォロワーシップとは、リーダーが考えるフォロワーのあるべき姿についての話です。フォロワーを成長させるのではなく、フォロワーが勝手に成長していくにはどのような言葉をかけていくかといった育成とはまた違った点を主眼に置いています。

 

以前自身でも考えていたのですが、自育を助けてあげるといった話ですね。

 

一方、フォロワーが考える自分自身のフォロワーシップとは、リーダーという役回りではないが、組織へ貢献するためにどのような行動をしていくかといったこと。フォロワーは、リーダーが少数であるため必然的に母数が増えて、優秀なフォロワーというものには価値がないと思うかもしれない。しかし、フォロワーとして行動する時間の方が長いので、その心構えや工夫を知ることは大切だとも思った。

フォロワーが考えるリーダーシップとは、リーダーがいるが上手く機能しないときのための考え方。リーダーが不在でいる状況でどのような行動ができるかということが主眼になっている。

主に、この4つについて書かれています。

 

大事なところ・気づき②

この本を読んで一番良かった思えた章は、3章の「スタイルの確です。

初めに、スキルスタイルの違いに言及し、スタイルとは、一見しただけでは判断できないものと説明している。判断できる点は、一貫性があるか。

スタイル確立の鉄則

  1. 多面的な自己分析
  2. できないことはやらない
  3. 短所こそ光を!
  4. 引力に負けない
  5. 焦らず、勇気をもって

-p. 63~72-

という5つで構成されているが、いつもスタイルが少し崩れそうになっているときには、この鉄則を振り返っています。

また、スタイル確立の際にやってはいけない事として、

  1. 「スタイルがないのがスタイル」
  2. スキルが全くなければスタイルはなし
  3. 安易なオンリーワン思考
  4. 無謀な夢
  5. 情報過多での混乱

-p. 90~95-

これらに注意して、スタイルの確立を目指すようにしましょう!

 

大事なこと・気づき③

第6章フォロワーのためのフォロワーシップ論では、日本と西洋の組織文化の違いに着目して論を進めています。

そこで、提案されたフォロワーが取るべき5つの選択肢は、

  1. 自分自身の個としての成長を最優先する
  2. 仲間(=フォロワー)と共に成長する
  3. リーダーを成長させる
  4. リーダーを代える
  5. 組織を脱退する

-p. 190-

というもの。

自身がフォロワーの立場になったらどの選択を推し進めて、自身にとって良い結果へつながるのか今一度考えるべきです。

本書では、自身の個としての成長を最優先し、仲間と共に成長することが大切だと述べている。その理由は、フォロワーであるメリットを考えた時に、自身の仕事に専念できる環境が整っていることが挙げられる。

さらには、失敗を恐れず、思い切った行動ができるのも一つの強みになります。

失敗に関しては、私も考えるところがあって、認識できる失敗は良い失敗だと感じていて、その失敗をストックしていけば、将来同じような状況に対面してもその結果から回避できる可能性が高くなります。

 

重要なので覚えておきたいですね。

 

まとめ

リーダーシップからフォロワーシップへ変わっていくためには、様々な人がその立場からの目線で考え、組織が良くなるように行動していかなければなりません。

一人一人が意識して、行動していくことが大切。

また、中竹さんのラグビー部では、上級生が掃除などの雑用を行い、下級生が練習できたり、安心感を得たりする雰囲気づくりを行っているという話もあり、実際に研究室で実行していたりします。

参考になる部分は参考にして、これからも成長していこうと思います。